この実習書は２学年から始まる「骨学実習」「人体解剖実習」「脳実習」で使用します。京都府立医科大学の長い歴史の中で、70年以上前から本学独自に作られ常にアップデートされている実習用のテキストです。実際の実習の手順や、その時に観察できる構造物の名称が日本語、英語、ラテン語で記載されています。人体の構造について学ぶことは医師を志す者にとって必須の修業です。我々の身体は約60兆個の細胞からできており、個々の細胞が集まって組織となり、さらに目に見える筋、骨、神経、血管、器官など数多くの構造物を作り出します。予備知識もなく何となく解剖して「あっコレが○○神経か」では何も残りません。予習をしてから慎重に解剖をすすめ「ここには◯◯神経があるはずだ」と考えることが解剖学の知識を積み上げていく上でとても重要になります。実習は実習書に沿って進んでいくため、このテキストを利用して予習を行えば、実習時において解剖学をより深く学べる事は確実です。